絞りの町「有松」で、雪花絞りの浴衣つくり
- 町並みを、浴衣で彩る。プロジェクト 2023 -
日本の歴史、文化、伝統…
そして、日本の風情ってなんだろう?
愛知県名古屋市の南東部に位置する「有松」は、江戸時代より400年の歴史と文化を持つ町です。
そして、「絞り染め」の伝統が引き継がれるモノづくりの町でもあります。
各地で失われ感じ取れなくなってきた日本の町の風情。
ここ有松では、まだ目にして手にすることができる日本の風景が残っています。
11年目を迎えた「町並みを、浴衣で彩る。プロジェクト」。
有松の散策と雪花絞りの浴衣つくりを通して、有松の歴史・文化と絞り染めの伝統・技術を体感できるワークショップを開催いたします。
お知らせ
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雪花に恋して
今から400年余り前に誕生した有松の絞りは、幾百もの技法を生み出し、江戸時代には東海道随一の名産品と、その名を全国に轟かせました。
多種多彩な技法の中で、浴衣紋様として注目を浴びているのが「雪花絞り」。染め上がると雪の結晶のような紋様が浮かび上がることから「雪花(せっか)」と呼ばれるようになりました。
「雪花絞り」は板締め絞りという技法で、有松には見事な雪花紋様を創り出す職人が活躍しています。
ようこそ、有松へ
塗籠(ぬりこめ)造りに虫籠(むしこ)窓、東海道間宿(あいのしゅく)として栄えた有松は、絞り染めひと筋に生きてきた町。
ゆるやかに曲がる街道筋には、江戸時代を思わせる有松絞りの町家や商家が建ち並び、町の奥には絞り染め職、絞り括(くく)り職など有松の絞りに関わる人たちの息づかいが聞こえてきます。さながら『尾張名所図会』の景観ですが、それは過去ではなく現在に受け継がれ、更に進化をし続けているのです。
連綿と日常を積み重ねてゆく職人たち、有松の歴史を語り継ぐ商家の主たち。
今、改めて新鮮さを感じさせる日本の伝統工芸の世界。
様々な出逢いには新たな発見と驚きが待ち受けているでしょう。
“知多木綿”
美しい浴衣は、無垢の白生地から生まれる
浴衣の生地となる知多木綿、品質の高さに定評があり全国に知られています。
16世紀初め頃に始まった木綿の栽培から時を経て、日本の木綿、織物の技術は目覚ましい発展を遂げてきました。知多木綿は江戸時代の晒技術導入以来、知多晒と呼ばれ名を馳せるようになりました。その後、尾張藩の保護奨励策もあって益々盛んになり、献上品としても用いられたようです。明治時代に自動織機が発明されると、高級かつ高品質な綿布はさらに磨きをかけ、知多は泉州、松阪とともに日本三大綿織物産地となりました。知多木綿は品質が秀逸、常に工夫と先進的気鋭、製品に対する真摯な思いが積み上げられてきたからです。
有松で過ごす
浴衣つくりの一日
- 有松散策 -
時間 10:00 – 11:30
集合 午前10時に名鉄名古屋本線「有松」駅 改札口
現在もその古い町並みを残す有松の地。
手仕事でつくられる有松の絞り。
歴史ある有松の町を巡り、職人に出会うことで古の技を感じてください。
- 雪花絞りの浴衣つくり -
時間 12:00 – 18:00頃
制作する浴衣は絞りの一つである雪花(せっか)になります。
13メートルの真っ白な反物を、参加者ご自身で折りから染色までの工程を手がけます。
雪花絞りの浴衣つくりを通して、引き継がれる職人の技を直にふれてください。
染色後、仕立てに出して2ヶ月または2ヶ月半ほどで浴衣が完成します。
10:00 |
名鉄名古屋本線「有松駅」改札口に集合 |
10:00 ~ 12:00 |
有松の町並みを「散策」(自由時間・移動含む) |
12:00 ~ 13:00 |
開催場所で「昼食」(特製お弁当付き) |
13:00 ~ 13:30 |
雪花絞りの「色」と「浴衣地」を選びます。 |
13:30 ~ 16:00 |
13mの反物を「三角形」に折っていきます。 |
16:00 ~ 17:30 |
お一人ずつ「染色」と「水洗い」 |
〜 18:00 |
お会計・終了 |
雪花絞りの浴衣つくり
13メートルの挑戦
一反分の白い生地を折って染める、単純な作業に見えますが気が抜けない手仕事です。ひとひら、ひとひらに精魂込めて、雪花を咲かせましょう。
まず最初の選択
4つ折りか、6つ折りかそれが問題だ
白生地を13メートルの長さを残したまま4つか6つに蛇腹折りします。折る数で柄の大きさや数が変わります。
4つか6つかの折る数によって、染め上がる雪花の柄の大きさと数が変わります。
この工程は、やり直しが効かず慣れた手先で慎重に折らないと染めた際の雪花柄が大きく歪んでしまいますので、職人が事前にどちらにするかうかがい、あらかじめ折り込んだ状態で用意いたします。
雪花への三角形
染める前に、13メートルの白生地を三角形に折っていきます。この作業が、染めたときに様々な「雪花」の紋様になる大切な作業になります。
あせらず、慎重に…それでもみんなと違う三角の形が、アナタらしい趣きを持った雪花を生み出します。
基本の折りは「正三角形」になりますが、「二等辺三角形」に折り方を変えるだけで生まれる「雪花」の表情はガラッと変わります。
雪花を選ぶ
ジブンだけが出逢う雪花を導く
ジブンだけの「雪花」を何色に染めるのか・・・とても悩みます。
白地に1色の雪花を浮かべる、はたまた2色目を選び組み合わせることでより個性的にするのもステキかもしれません。
色の組み合わせは多数ありますが、今回用意した色と組み合わせで提案いたします。
実際は、折り込んだ三角形の底辺を染色液に浸す深さ・時間の僅かな差によって他の誰とも違うアナタだけの雪花になります。
もしかしたら、最初に思い描いた雪花じゃないかもしれない・・・
「失敗・・・かも・・・?」
でも、それは偶然の悪戯でアナタだけが出逢う雪花かもしれません。
何が起こるかわからない、これが初めて挑んだ浴衣つくり、手仕事の難しさであり面白さでもあります。
「純情に」
白地を生かして1色染め
「佳麗に」
誰もが目を引く深遠な美しさ
「優婉に」
オトナな色合いで2度染め
「光輝に」
折り方を二等辺三角形に変えて
浴衣地の美しい選択
雪花が浮かぶ生地の表情も大切です
雪花の美しさを引き出すのに忘れてはいけない大事な要素に白生地があります。通常用意いたしますのは、「白菊」という綿の生地です。綿は、汗の吸水性がよく古くから日本の夏にまとう浴衣としては最適の生地です。
涼しげな印象で起伏が特徴の生地である「紅梅」や、綿(85%)と麻(15%)の交織で通気性の良い「乱紅梅」(綿麻)も、有料のオプションとしてご用意しております。
ワークショップ料金
52,000円(税込み)
料金には、以下のものが含まれています。
お昼の特製弁当 反物(白菊) 染色 浴衣へのお仕立て
ワークショップ開催日
各日の定員は7名で、じっくりと浴衣つくり
2023年
夏の開催は7月下旬から9月中旬頃の期間を予定しています。
4月
29日(土)、30日(日)
5月
3日(水)、4日(木)、5日(金)、
7日(日)、14日(日)
よくあるご質問
浴衣つくりについて、お問い合わせの多いご質問をまとめました。
お申し込みやメールでお問い合わせいただく前にご覧ください。
参加のお申し込み
ワークショップの参加は、下記のボタンよりお申し込みください。
個人様・3名以上の団体様用の2種類のボタンがあります。
※希望する日程の7日前をめどにお申し込みをしてください。
※外部の申し込みフォームへ移動します。
団体で申し込む
3名様以上なら、希望日に開催
上記の開催日の他に平日・日曜・祝日を含めて事前予約で開催することができます。
開催場所
よくあるご質問
浴衣つくりについて、お問い合わせの多いご質問をまとめました。
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お問い合わせ
- 電話でのお問い合わせ -
久野染工場 5代目 久野浩彬
直通電話:090-6339-8632
(平日10時〜18時)
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